画像データは、小さなマス目(ピクセル)の集合体で表現されています。画像解像度は、dpi (Dots Per Inch)」という単位で表し、1インチの長さにいくつのピクセル(ドット、つまり画像を構成する1個1個の画素)が入るかという画像の「密度」「細かさ」と考えて下さい。
きれいな印刷物を作る上で画像解像度は非常に重要になってきます。 画像データの場合、一定の解像度より低いと印刷物になった時に粗く仕上がったり、ボケた状態で仕上がります。 適正解像度は、印刷物の使用線数によって決まります。
◎印刷に使用する場合の適正解像度とは 写真データの適正解像度は印刷物の線数×2が必要とされています。
通常のオフセット印刷は通常出力線数は175線で行なわれますので、画像解像度は原寸大で カラー、グレースケール=350dpi モノクロ二階調=600dpiの写真なら適正で印刷には安心です。 普段ディスプレィで見る画像の解像度は72dpiですので、かなり大きい画像が必要です。
印刷入稿に解像度を知らない方が、原寸大で72dpiの画像解像度の写真が貼り込まれたものを入稿されるケースが良く遭遇します。 72dpiとはモニタープレビューにおける標準解像度であるので、CPモニタ上では問題なく綺麗に再現されます。インクジェットプリンターなどでプリントした物の見た目が綺麗なので、そのまま印刷用データとして使用できるように思われ入稿されるますが実際に印刷すると、とても粗い状態の写真になりますのでご注意下さい。
●印刷物の線数 印刷出力線数とは印刷物になった時の網点(インクやトナーで描かれた点)の細かさを示す数値です。線数が高いほど、きめ細かな印刷物に仕上がります。 紙への印刷の場合使われる線数数は、133線、150線、175線が一般的です。 使う線数は印刷する紙の種類により使い分けます。インクがにじまない紙には線数を細かい(数字が大きい)物、新聞紙のようににじむ紙には(数字の小さい)荒めの物を主に使用します |