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★No.3 栄養士が試合会場でできること

 試合前の選手の控え室がどんな雰囲気でどんな会話が交わされているのか私は全く分かりません。
試合に帯同していても、試合会場に入ればグランドの隅で選手を見守ることしかできないのです。試合会場で選手1人1人の表情を見ているとその日のチームの状態が伝わってくることがあります。私がいつも気になるのは、試合前にホテルで食べた軽食の様子、料理の減り具合です。試合前日の夕食などは選手もリラックスした状態なので「おいしい?」「食欲ある?」など、声をかけることができますが、試合前の食事会場ではピンと張り詰めた空気が漂っています。私は会場の隅に立って、呼ばれた選手としか言葉を交わしません。何度試合に帯同してもこの試合前の緊張感は言葉で言い表せないものがあります。選手の中には、さっと食べて自分の部屋に戻る人もいますが、ゆっくり時間をかけて食べる人もいます。食事後の料理の残量を確認すると、日によってかなりのバラツキがあるのが分かります。いつも違うホテルで食事をとるので、味付けや盛り付けなどの違いはありますが、料理の残量と食事中のチームの雰囲気が試合の結果と何らかの関係があると私は思っています。さて、軽食が終わると、私は選手とは違う車で試合会場に入り、補食用にホテルからテイクアウトした果物などが届いているかを確認します。ハーフタイムに飲むドリンクを用意して、キックオフを待ちます。試合当日の栄養士の仕事は選手にベストコンディションでプレイが出来るような食事で見送り、そして、疲れた身体が早く回復できリラックスできるような食事を用意して待つ、ことになります。勝っても、負けてもいつもと同じように、、、

 

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