★No.8
お茶漬けの素が大活躍!! 南アフリカ編・
さて、南アフリカでのエピソードもたくさんお話してきましたが、今回は日本から持参した食材で一番活躍した「お茶漬けの素」についてお話します。
出発前にスーパーへ食材の買出しに行ったとき、何をどのくらい買うか随分悩みました。
スタッフを入れて約50名、約10日間の滞在という条件で食事の回数をかけるとかなりの食事回数と食数になります。しかし、持っていける食材は私のスーツケースに入る量と限られていたので、必要最低限のもの、かさばらないものが食材を選ぶ基準でした。梅干やうどんの乾麺は意外と重いので3食分くらいしか持って行くことができませんでした。数ある食材の中でお茶漬けの素は1パッケージ10パックくらい入っていて、軽いのでたくさん持っていくことができました。しかし、普段の食事で、お茶漬けをあまり食べないので現地で選手がお茶漬けを好んで食べるのか半信半疑でした。
現地についてしばらくと言っても1,2日ですが、始めは現地の洋食を美味しそうにモリモリ食べていた選手から3日目くらいには「おいしい白いご飯が食べたい」「日本食が食べたい」という声が出始めました。私は「えっ、もう日本食が恋しいの?」と少しびっくりしましたが、たくさんの量を食べる選手は主食がパンやパスタだけでは物足りないようでした。南アフリカにも白いご飯はありますが、少し臭いがあってパラパラしたご飯です。味の濃いおかずと一緒に食べると臭みも気にならないのですが、ご飯だけで食べたい選手には不評でした。そこで活躍したのが「お茶漬けの素」です。おかずが少ない朝食に出しましたが、ほとんどの選手がご飯にふりかけてお湯を注いで食べていました。後半は選手の疲れも増して食欲が落ちてきたので、朝からご飯をお茶漬けにして食べている選手を見てはホッとしたものです。ふりかけや梅干も持って行きましたが、お茶漬けが一番ご飯がすすんだようでした。
今回の遠征で学んだこと。それは、メニューの調整をする時に、主食である「ご飯」が美味しく食べられることを第一優先にすることでした。今回は日本米ではなく少しくせのある外国米だったので、それをいかに美味しく食べられるように提供するかが課題となりました。カレーライスやチャーハン、チキンライスを作ったのも一つの策です。やはり、日本人はお米が好きですね。ある選手から「今度遠征に行く時は日本米持って行こうね。僕がリュックに入れて背負っていくから」と冗談まじりに言われました。
日本に帰ったら何が食べたい?の質問には多くの選手が「お寿司!!」と。
ちなみに私はうな丼を食べました。
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朝食のバイキング会場でお茶漬けの素とお湯を用意しました。
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お茶漬けを食べる様子。
箸も日本から持参しました。
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