【第7回】
1)日時:平成16年10月24日(日)
2)参加人数:20人
第一部 … 普段見ることのできない!ラグビー・サッカーチームの試合当日の
食事・水分補給・補食のとりかた
第二部 … 元Jリーガー鈴木正治氏との交流会
第三部 … お楽しみ 試食コーナー
今回の勉強会は現場の栄養士の仕事を紹介すると共に、元Jリーガーの鈴木さんをお招きして参加者と交流の場を用意しました。では、勉強会の内容を紹介していきます。
第一部
普段見ることのできない!ラグビー・サッカーチームの試合当日の食事・水分補給・補食のとりかた
<試合前日の食事のポイント>
・ 消化の良いもの(揚げもの 生クリーム バター等脂肪分の多いものを控える)
・ 生もの、刺激物は控える(刺身 辛い料理)
・ 食べなれたものを(家庭的な味)
・ バランスよく選べるようなメニュー作成(主食・主菜 副菜 果物 乳製品)
<プレマッチミールのポイント>
・ 炭水化物を中心としたメニュー
・ 消化の良いもの
・ 選手が食べやすいもの
・ 生野菜、乳製品は控える(消化があまり良くないため)
<ホテルでの過ごし方も大切>
・ 部屋の乾燥に注意する
・ 服装に注意する(夏場の薄着など)
・ 夜食の選び方を工夫する(食べ過ぎないように)
・ 普段の生活のリズムを変えない(就寝時間・起床時間など)
・ リラックス方法を利用する(入浴剤 音楽 本 香り)
☆ 試合が続くと週末はホテルで過ごすことが多くなります。普段と環境が変わるため、体調を崩してしまうこともありますので、各選手、ホテルライフを快適に過ごすような工夫をしています。試合前の大事な時間。どう過ごすかは試合のコンディションに影響してきます。
<試合後の補食の用意>
試合後は失われた栄養素を速やかに補給することが疲労回復の為に大切です。試合直後は水分とエネルギーゼリーで栄養を補給します。その後、炭水化物を中心とした補食を用意します。(バナナ カステラ パン おにぎりなど)
<試合翌日のフォロー>
試合翌日は、選手の体重測定をしたり、食欲や疲労について聞いたりします。また、リカバー練習の後は炭水化物を中心とした補食を用意します。「試合翌日の食事が大切」
だと言うことも毎回選手に伝えるようにて、選手自身の意識向上も図っています。
☆ このように、試合の日は前日、当日そして翌日までの流れでサポートします。特に試合後の食事のサポートは次の試合のコンディション作りに影響してきます。「必要な時に必要なものを用意する」ことを試合の勝敗に関わらず続けることを心がけています。
第二部
元Jリーガー鈴木正治氏との交流会
☆ 参加者からの質問に対し、現役時代の食生活、何がきっかけで食事が大切だと感じたか、現在子供たちと触れ合っていて感じること、など選手と指導者の視点からお話をして下さいました。
どんな栄養士さんがいいですか?という質問には、「話しやすくて、選手の立場になって考えてくれる人」との回答でした。
第三部
お楽しみ 試食コーナー(担当 管理栄養士 木村美智子)
☆ 今回は講義の中でも紹介した「補食」に使えるおやつを紹介しました。季節のかぼちゃを使った、しっとり美味しいパウンドケーキです。一度、お試し下さい。
●簡単レシピの紹介
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<パンプキンケーキ>
★材料 (8.5×7×18cm パウンド型1台分)
・薄力粉 150g
・ベーキングパウダー 小さじ2
・バター 70g
・卵2個
・砂糖 70g
・かぼちゃ 150g(種と皮を除く)
・くるみ 大さじ2
・レーズン 大さじ2
・牛乳 大さじ2
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★作り方
(1)バターと卵は室温に戻しておく。薄力粉とベーキングパウダーは合わせて
ふるっておく。
(2) かぼちゃはラップに包んでレンジ(500W)で約5分ほど加熱し、熱い
うちにつぶして冷ましておく。くるみはローストして刻む。
(3)オーブンは180℃にあたためておく。
(4)ボールにバターを入れて泡だて器でクリーム状に練り、砂糖を2〜3回に分
けて加える。卵・かぼちゃを加えて混ぜる。
(5)4に粉類を加えゴムべラで粉がだいたい見えなくなるまで混ぜ、クルミ、レ
ーズン、牛乳を加えて全体にいきわたるように混ぜる。
(6)バター(分量外)を薄くぬったパウンド型に5を流し入れ180℃のオーブン
で40分焼く。
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※最後に、アンケートから参加者の方の声を紹介します。
・実際にスポーツ栄養士という仕事内容を知らず、ただ漠然とスポーツに携わりたいという気持ちで参加しました。今回、参加して改めて興味が深まりました。(寺田 地里)
・なかなか選手の方と身近にお話する機会がないので今日は貴重な機会になりました。今は自分の出来る範囲で、栄養についての勉強や心理的なものも勉強していきたいと思います。
(西村 粛見) |
※参加者の皆様にはアンケートにご協力して頂きありがとうございました。参加者のご意見・ご要望は今後の活動の参考にさせて頂きます。
※勉強会に関するお問い合わせはこちらまで:ymamiya@spice.or.jp
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