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1.真空・圧空成型の原理 加熱して軟化させたプラスチックシートを、空気圧によってシートを引き伸ばして型に密着させて冷却して形にする成形方法です。真空だけの力でシートを引き伸ばす方法を真空成型といい、大気圧である1kgf/平方cm以上の圧力をかける事はできません。それに対し圧空成型とは、真空と同時に圧縮空気の力である3〜5kgf/平方cmの圧力をかけて整形する方法です。より精度が高く偏肉の少ない成型が可能です。
2.真空・圧空成型の特徴 ■小ロット多品種の生産に向いています。 射出成型に比べ凹型か凸型のいずれか1方で成型できますので、型代が安価で短納期及び形状変更も比較的容易にできます。 ■大型で薄肉の成型が得意です。 大型で薄肉のものも型代が安価で短期間でできます。 ■型の材質の選択ができます。 通常はアルミ合金を使用しますが、数量の少ないものや試作品などは、木型、石こう、樹脂型などが選択できコスト、納期の対応に優れています。 ■材料の選択が容易です。 PVC,PS,A-PET,PP,ABS,KDG,PC等が使用でき、又同じ金型で違った材料のものも対応が可能。又、複合ラミネート材も使用できます。
3.真空成型の注意点 ■仕上げ後加工が必要 射出成型に比べ、成型後別行程で仕上げ、プレス、トリミング加工が必要になり形状に制約があります。又、ロスが20%程度発生し材料代が高くなります。 ■肉圧が一定にならない。 金型が一定なため商品の設計により偏肉、薄肉となる所ができます。内寸も肉圧によりバラツクため金型の設計に注意が必要です。 |
◆成型プロセスと方法
●雌型法(ストレート成型法) 真空成型の中でも最も基本的な成型方法で、まずシートをクランプ枠にて固定して加熱軟化させ、次に雌型を上昇させて(最初から雌型の上にシートを載せている場合 もある)シートと雌型内の空気を排出し成型する。
●雄型法(ドレープ成型法) ストレート成型を並んで基本的な成型方法で、クランプ枠にて固定し加熱軟化したシートを、雄型で突き上げ伸張してから型とシートとの間の空気を排出させ成型する。空気の排出方法は真空吸引する方法(真空成型)と、圧縮空気を吹き入れて型に押し付ける方法(圧空成型)とがある。
●プラグアシスト法(押し込み成型法) ストレート成型とドレープ成型の組み合わせで、加熱軟化したシートをプラグ(雄型とは異なり雌型に対してかなり小さく又表面を滑りやすく仕上げてある)で突き伸ばしてから、型とシートの間の空気を排出し雌型に密着させ成型する方法である。 |